ゲーム機技術総合

興味を持ったことを書いていきます。

SIEはどこへ行くのか?MSはどこまで行くのか?

今回は、短文投稿です。

内容はタイトル通りの話です。

つまりSIEとMSという二大CSプラットフォーマー戦争についてとなりますが、個人的な見解で言いますと「ついに転換期が訪れた」と思っています。

今月に入ってからSIEはState of playを開催し、MSは独自ショウケースをそれぞれ実行しましたが、両者それぞれで大きな変化を感じました。

まず、SIEに関してですがPS5主体の発表からPCへの展開を積極的に見せるようになりました。スパイダーマンPC版です。

doope.jp

SIEタイトルのPC版発売はこれまでいろいろと報じられてきましたが、ここ最近はそのペースが早くなっていると感じます。PCプラットフォームの急成長は凄まじくPSとしてのイニチアチブを獲得するにはCSだけではなく、PC版も不可欠であることはもはや明白でしょう。

ついにSIEも重い腰を上げたわけですが、焦点となるのはもちろんPS5版との同時発売です。現時点ではPC版は数年遅れの状態で発売になっておりこの点がPCユーザーから見ればもどかしいところ。

しかし、遅かれ早かれSIEもPS5版との同時発売という選択に迫れられると考えています。これについては”MS”と絡めて話したいので下のほうで書きます。

 

そして次はState of Play自体の総評です。

言ってしまうと纏まりのない発表がひたすら続くようになっていってます。

これはなぜかというとPS5の発表としてのプレミア性が薄いからと言えます。

  • スパイダーマンはPC版
  • サードタイトルはほぼマルチ
  • FF16は時限独占
  • VRはユーザーを選ぶ

正直な話、PSでしかゲームをやならないユーザーなら何も言うことはない発表でしょうが、ここまでの事例をすべて理解していたらPS5の影が薄く感じます。

この前のState of playで大々的に発表したホグワーツレガシー。

youtu.be

これもマルチです。

マルチタイトルを発表するのは構わないが番組全体使ってやることではない。

 

かつてのSIE E3カンファレンスは圧倒的な高品質ファーストタイトル、大手サードからの優遇措置、有力インディーからの専用ソフト供給となどまさにPSでしか味わえない体験や感動を提供してくれましたが、近年はこのようなガッカリな発表が多く感じます。

SIEは高品質なファーストタイトルを世に出してきましたが、PS5ローンチ以降はファーストも開発に苦戦してるせいか表立った発表も少なくなりました。

 

続いてMSです。

www.youtube.com

MSは数年前からゲーパスを中心とした発表を行ってきました。

もはやハードウェアプラットフォームとしての発表ではなく、ゲーパスの発表会です。

しかし、それが悪いかと言われればノーです。

なぜならゲーパスでも基本はDay1タイトルの発表が中心です。

ゲーパスユーザーからみれば対応タイトルが増えるのは嬉しいことです。

ここでいうゲーパスユーザーというのはXbox Game Passが使えるPC、Xbox、XCGユーザーのことです。

御覧の通り、SIEのPS5というハード主体の展開とは違い、MSのXboxはもはやハードウェアプラットフォームレスの次元へと向かってます。

 

  • ユーザーへの求心力。(XboxだけではなくPCやXCGといったあらゆるユーザーへ平等に提供されるサービスは何より親近感がわきます。)
  • サービスとしての枠組みでの発表。(State of PlayはもはやPS5としての発表ではなく、SIEのマーケティング会という意味合いが強いです。それとは対照に今回のXboxカンファは、ほぼすべてのタイトルをゲーパスという枠組みのなかに入れました。カンファとしての統一感は何よりも意図が伝わりやすいため、見ていて楽しいものになります。)
  • プラットフォーム基盤。(今回の発表で確信したのはXboxプラットフォームはPSにも劣らない強い基盤を得たと確信しました。PCやクラウドで得た幅広いユーザーに対する求心力、そしてここまでのラインアップをそろえる力。)

これらの要素から見るにMSはプラットフォーム戦争の次元をついに超えたと言ってもいいでしょう。

MSはXboxというハードを終了させる気はないとのことですが、MS内部スタジオやベセスダと加えて、アクティビジョンリザードが合流すればもはや無敵。

それにゲーパスというサービスが絡めばもはやハードウェアがどうとかではないレベルですが、その先が全く想像できません。

MSがハイエンド路線に拘らず低価格版であるXSSを出した理由がなんとなく理解できます。ハードウェアとしてのアイデンティよりもプラットフォームとしてのアイデンティが以前より大きくなったといえるでしょう。

それに対してプラットフォーム戦争の覇者であるSIEがPS5にとても苦労してるというの感じます。

半導体不足などの情勢もありますが、何よりハイエンドゲーム機という高価な設定が生産に大きく影響しており、それに伴う流通量の低下によるマーケットでの苦戦が感じらせます。

ハードウェアの低調がそのままプラットフォーム全体に影響してるとも言えなくないですね。

だからこそ、SIEはもっとPCに注力すべきだと個人的には思います。

MSがOneの失敗から立ち直ったのはKinectの廃止とPCへの本格展開、そしてゲーパスの導入です。

無駄な物を捨て、今最も成長してるプラットフォームに注力するのが一番賢いやり方です。

SIEがやるにはファーストタイトルのPC同時展開、PCへPS独自のサブすく立ち上げ、PSVR2のPC展開です。

SIEに今求められてるのは、いざとなればPSというハードを捨てる覚悟です。

今のMSにはそれが感じられますが、最近のSIEを見るにまだその段階には言ってないと思いました。

ではタイトルをもう一度考えましょう。

SIEはどこへ行くのか?MSはどこまで行くのか?

SIEはどこへ行こうとしてるのか理解できない。

MSはどこまで行こうしているのか想像できない。